~マルチブラケット装置(T21)のデメリット~
メリットはその反面デメリットになってきます。
① ワイヤーが動きやすい
強く結びつけていないため、ワイヤーが装置の中を動きやすく、ときに粘膜に当たって痛みが出てくることがあります。特に初期の細いワイヤーでその傾向がありますので、対策として、断端を丸めたり、プラスティックで覆うようにしています。

② かみ合わせが深くなりやすい
かみ合わせが浅い方はかみ合わせを作りやすいメリットがあるのですが、もともとかみ合わせが深い方(過蓋咬合)の場合、よりかみ合わせが深くなりやすい傾向にあります。かみ合わせが深くなると元に戻す必要があるため、その分治療期間が長くなってしまうことがあります。

<症例説明>
・気になるところ 歯列の乱れ
・初診時年齢 15歳
・診断名 叢生
・装置 マルチブラケット装置(T21)
・抜歯部位 上下左右第一小臼歯
・予定治療期間 18〜24ケ月
・治療期間 2 年0 ヵ月
・治療費(税込総額) 約95万円
・リスク 叢生が強い場合、後戻りのリスクがあります。
デメリットも知っていただきましたが、マルチブラケット装置(T21)は結紮によるワイヤーとブラケットの締めつけを行わないことで従来の矯正治療法のデメリットを軽減した矯正治療法です*
また、マルチブラケット装置(T21)は東洋人の歯の形態・骨格的特徴を考慮して日本で発案・開発された数少ないブラケット装置の一つとなっています。
マルチブラケット装置(T21)にご興味のある方はぜひ一度話を聞きに来てみてください。
担当:歯科衛生士 M.M.
<参考文献>フルパッシブ矯正の理論と臨床 田村元著 デンタルダイヤモンド社