今日はよくご質問をいただく「矯正治療と保険適用」についてご説明します。
💬「矯正治療=自由診療」と思っていませんか?
矯正治療というと「全部自費で…」というイメージをお持ちの方が多いかもしれません。でも特定の条件にあてはまる場合には保険が適用されることがあるんです。
✅ 保険が使える3つのケース
① 先天的な病気や症候群がある場合
厚生労働大臣が指定している疾患(たとえば「唇顎口蓋裂」「ダウン症候群」「6歯以上の先天性部分無歯症」など)が原因で咬み合わせに問題がある場合、その治療に対して保険が適用されます。
② 永久歯が3本以上出てこない場合(埋伏歯)
前歯や小臼歯などの永久歯が3本以上自然に生えてこない場合、歯ぐきを切って歯を引っ張り出す「開窓牽引(かいそうけんいん)」という治療が必要になります。このような場合も、保険での矯正治療が可能です。
③ 顎変形症で外科手術が必要な場合
顎の骨の位置や大きさに大きなズレがあり、程度の大きい「出っ歯さん」や「受け口」など、かみ合わせに深刻な影響があると診断された場合には、顎の手術を伴う矯正治療が必要となることがあります。
この場合、手術前後の矯正治療に対しても保険が適用されます。
📍保険が使えるのは「指定された医療機関」だけ!
上記の条件に当てはまっても、すべての歯科医院で保険診療が受けられるわけではありません。
- 厚生労働省に届出を出している「保険適用指定医療機関」であることが必要です。
- 当院は、これら保険矯正に対応した医療機関になります。
🔎 保険が使えるかどうか迷ったら…
矯正治療を始める前に、
- どんな症状があるか
- それが保険適用の対象かどうか
- どのような治療が必要か
を、まずしっかり診査・診断することが大切です。
「うちの子はあてはまる?」「一度相談だけでもしてみたい」
そんな時は、お気軽に当院までご相談ください😊
📝まとめ
適用条件 | 保険が使える? |
---|---|
一般的な歯並びの矯正 | ❌(自費診療) |
唇顎口蓋裂などの先天異常 | ✅ |
永久歯が3本以上生えてこない | ✅ |
顎変形症で手術が必要 | ✅ |
保険適用の可能性を正しく知ることが、治療の第一歩になります✨