本格矯正治療症例集
症例1
外傷による前歯4本抜歯の矯正治療
症例情報
主訴 | 外傷で歯が折れてしまった |
初診時年齢 | 17歳 |
診断名 | 外傷による歯根破折歯と叢生を伴う上下顎前突 |
装置 | ブラケット装置 |
抜歯部位 | 上顎両側側切歯(2番)右下側切歯(2番)左下中切歯(1番)計4本 |
予定治療期間 | 18~24ヶ月 |
治療期間 | 1年2ヶ月 |
治療費(税込総額) | 約90万円 |
この症例のリスク・副作用
外傷による歯根破折が認められた歯、強い症状の残った歯を選択的に抜歯し、治療を行いました。
上下で抜歯部位がことなり、また変則的な抜歯部位となりましたので、上下で歯の中心が合わない可能性がありました。
また、犬歯(3番)の形態修正が必要となりました。
打撲の既往のある歯は、矯正治療に伴い歯髄壊死等が起こる可能性があります。
症例2
下顎前歯1本抜歯での部分的矯正治療
症例情報
主訴 | 下の前歯の乱れ |
初診時年齢 | 55歳 |
診断名 | 叢生 |
装置 | ブラケット装置 |
抜歯部位 | 右下中切歯 1本 |
予定治療期間 | 6~9ヶ月 |
治療期間 | 9ヶ月 |
治療費(税込総額) | 約20万円 |
この症例のリスク・副作用
上下前歯のみに装置を付けて治療を行いました。
部分的な矯正治療は制限が多く状況によってはご要望に対応できない場合があります。
下の前歯を1本抜歯していますので、上下で歯列の中心線にずれが生じています。
症例3
虫歯による抜歯空隙を矯正治療で閉鎖した症例
症例情報
主訴 | 虫歯の抜歯に伴い矯正治療を検討したい |
初診時年齢 | 54歳 |
診断名 | 叢生を伴う過蓋咬合 |
装置 | ブラケット装置 矯正治療用インプラント |
抜歯部位 | 右上第一大臼歯、左上第二小臼歯 計2本 |
予定治療期間 | 24ヶ月+α |
治療期間 | 2年3ヶ月 |
治療費(税込総額) | 約97万円(平日割引適用)
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この症例のリスク・副作用
虫歯が原因で抜歯が必要となったため、矯正治療で隙間を閉じ、全体的なかみ合わせも整えました。
大臼歯(奥歯)の抜歯のため後戻りが起きやすく、また、歯肉退縮も起こりやすい傾向があります。
歯の形を調整するため、被せ物のやり直しが必要になることがあります。
矯正歯科治療に伴う一般的なリスクや副作用について
- 最初は矯正装置による不快感、痛み等があります。数日間~1、2 週間で慣れることが多いです。
- 歯の動き方には個人差があります。そのため、予想された治療期間が延長する可能性があります。
- 装置の使用状況、顎間ゴムの使用状況、定期的な通院等、矯正治療には患者さんの協力が非常に重要であり、それらが治療結果や治療期間に影響します。
- 治療中は、装置が付いているため歯が磨きにくくなります。むし歯や歯周病のリスクが高まりますので、丁寧に磨いたり、定期的なメンテナンスを受けたりすることが重要です。また、歯が動くと隠れていたむし歯が見えるようになることもあります。
- 歯を動かすことにより歯根が吸収して短くなることがあります。また、歯ぐきがやせて下がることがあります。
- ごくまれに歯が骨と癒着していて歯が動かないことがあります。
- ごくまれに歯を動かすことで神経が障害を受けて壊死することがあります。
- 治療途中に金属等のアレルギー症状が出ることがあります。
- 治療中に「顎関節で音が鳴る、あごが痛い、口が開けにくい」などの顎関節症状が出ることがあります。
- 様々な問題により、当初予定した治療計画を変更する可能性があります。
- 歯の形を修正したり、咬み合わせの微調整を行ったりする可能性があります。
- 矯正装置を誤飲する可能性があります。
- 装置を外す時に、エナメル質に微小な亀裂が入る可能性や、かぶせ物(補綴物)の一部が破損する可能性があります。
- 装置が外れた後、保定装置を指示通り使用しないと後戻りが生じる可能性が高くなります。
- 装置が外れた後、現在の咬み合わせに合った状態のかぶせ物(補綴物)やむし歯の治療(修復物)などをやりなおす可能性があります。
- あごの成長発育によりかみ合わせや歯並びが変化する可能性があります。
- 治療後に親知らずが生えて、凸凹が生じる可能性があります。加齢や歯周病等により歯を支えている骨がやせるとかみ合わせや歯並びが変化することがあります。その場合、再治療等が必要になることがあります。
- 矯正歯科治療は、一度始めると元の状態に戻すことは難しくなります。
下記もご参照ください。