~マルチブラケット装置(T21)のメリット~

① 用いる矯正力の幅が広がる

過剰な締めつけをしていないため、矯正力を従来より弱くかけることを心がけています。

矯正力の強さは治療中の痛みに直結します。

痛みには個人差がありますが、マルチブラケット装置(T21・フルパッシブ矯正)の痛みのアンケートでは痛みが少ない患者さんが多いように感じます。

② 歯や歯周組織を考慮した治療

ワイヤーにある程度のあそびを持たせてキャップをするため、ワイヤーで歯が固定されないようになっています。

過度な矯正力による歯肉退縮や歯根吸収を極力起こさないように心がけています。

③ キャップ式

白いキャップをすることで審美性に優れ、装置が丸みおびるため装置が粘膜に引っかかるなどのトラブルを軽減することができます。また、シャッタータイプのセルフライゲーションブラケット装置では汚れが溜まりやすい蓋の部分もすぐに取り替えることができます。

種類の違うキャップを用いることで様々な矯正力がかけられるようになっています。

次ページ:マルチブラケット装置(T21)のデメリット

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