~フルパッシブ矯正のメリット~

① 矯正力を弱くできる

過剰な締めつけをしていないため、弱い矯正力でスムーズに歯を動かすことが可能です。

矯正力の強さは治療中の痛みに直結します。

痛みには個人差がありますが、フルパッシブ矯正の痛みのアンケートでは痛みが少ない患者さんが多いように感じます。

② 歯や歯周組織に与えるダメージが少ない

ワイヤーにある程度のあそびを持たせてキャップをするため、ワイヤーで歯が固定されないようになっています。

それぞれの歯がある程度自由に動けるような自然に近い状態で治療されるため、生体が持っている自然に歯が噛み合う機能を邪魔しません。

また、歯や歯周組織に無理な力をかけないよう弱い矯正力で治療を行うよう心がけており、過度な矯正力による歯肉退縮や歯根吸収を極力起こさないようにしています。

③ キャップ式

白いキャップをすることで審美性に優れ、装置が丸みおびるため装置が粘膜に引っかかるなどのトラブルを軽減することができます。また、シャッタータイプのセルフライゲーションブラケットでは汚れが溜まりやすい蓋の部分もすぐに取り替えることができます。

種類の違うキャップを用いることで様々な矯正力がかけられるようになっています。

次ページ:フルパッシブ矯正のデメリット

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