透明なマウスピース型の矯正装置を装着することで歯並びを改善する治療方法です。 目立たず、違和感も少ないためブラケット装置の治療より矯正治療のストレスを軽減できます。
しかし、ブラケット装置より患者さんの協力が不可欠で、効果は装置装着時間に大きく左右されます。 歯並びによってはマウスピース型矯正が適していない場合もあります。
*当医院での平均的な動的治療期間は約2年(来院回数は1ヶ月に1回程度)
マウスピース型矯正装置(商品名:インビザライン)は、FDA(アメリカ食品医薬品局)の認証を受けていますが、 日本では歯科技工士法上の矯正装置にも医薬品医療機器法の医療機器にも該当しないこととなっています。ごく希ですが、アレルギー等の副作用が起きてしまった場合などは、日本の救済制度の対象外になります。
*FDAには近年マウスピース型矯正装置によるアレルギー症状等の報告が確認されています。
マウスピース型矯正装置のメリット
目立たない
矯正治療最大のネックは目立つこと。
マウスピース型矯正でしたら、近くから見ても気づかれないほどです。
通院回数が少ない
1ヶ月に1回の通院が矯正治療の基本ですが、なかなか時間が取れない方もいらっしゃいます。
装置使用時間の協力が良い方は、2〜3ヶ月に1回の来院でも治療が可能です。
虫歯になりにくい
ワイヤー矯正一番のリスクは虫歯です。
取り外しのできるマウスピース型矯正では今までと同じ様に歯磨きを行うことができます。
違和感が少ない
マウスピース型矯正でも違和感はありますが、ワイヤー矯正ほどの違和感はないと言えるでしょう。
マウスピース型矯正装置の注意点
協力が不可欠
使用時間が短い場合、マウスピースが合わなくなり、再作製が必要になります。治療期間が延長し、場合によってはワイヤー矯正に切り替える必要が出てきます。
他の装置を併用する必要がある
マウスピース矯正は歯の動きに限界があります。部分的にワイヤーの装置を装着したり、矯正用のインプラント等が必要になることがあります。
適応できない症例
マウスピース矯正での歯の動きは歯の傾斜による動きが主になります。抜歯治療等大きく歯を動かす治療は不得意な分野になります。
薬機法対象外
海外カスタムメイド矯正装置完成物は日本の薬機法(医薬品医療機器法)対象外になり、医薬品副作用被害救済制度の対象外となる事があります。
当医院ではマウスピース型矯正装置は日本矯正歯科学会の「アライナー型矯正装置による治療指針」に基づいて治療を行います。
アライナー型矯正装置:治療指針