矯正豆知識

矯正治療費システムのメリット・デメリット

当医院の矯正治療費は、治療開始前にお支払いの総額を提示するトータルフィーシステム(総額固定料金制)となっています。病院によっては毎回初治療がかかる処置別払い制度を採用している医院もあります。矯正治療費の支払い方法についてそれぞれメリット・デメリットを説明致します。

1.矯正治療費2つの支払い方法について

①トータルフィーシステム(総額固定料金制)

トータルフィーシステムは治療費が提示された金額から変わらない支払い方法です。

治療費は変わりませんが、その治療費が治療段階のどこまで含まれているかが病院によって変わることがあります。また、すべての患者さんが一定の治療費となっている医院や、患者さんごとに個別の見積もりをとって治療費を決定している医院があります

②処置別払い制度

処置別払い制度は、一定の矯正治療費の他に毎回の再診料や処置料、装置費用等が発生するシステムです。

処置別払い制度も病院によってシステムの違いがあり、毎回定額の再診料のみ支払う場合や処置内容によって毎回の費用が大きく変わる場合があります。


トータルフィーシステムの考え方は

「この歯並びを治すにはこの費用です」と一括提示される料金体制となります。

処置別払い制度の考え方は、

「治療期間に応じて矯正治療費が変動する」料金体制になります。

2.トータルフィーシステムのメリット

・治療費総額が初めから分かる

当医院では治療方針説明の際に治療費の総額も提示しています。治療費にはすべての矯正装置費用、毎回の処置料、クリーニング費用、経過の写真やレントゲン撮影費用、経過観察費用(準備矯正)、保定費用(2年間、本格矯正)等が含まれています。患者さんの都合などで大きく治療方針を変更する等ない限り、追加での治療費は基本的に発生しません。

・通院のたびに治療費を支払う必要がない

トータルフィーシステムでは毎回通院のたびに費用が発生することはありません。お子さんだけが通院する際も、大きな金額をもたせる必要がありませんので安心です。

また、毎回いくらかかるのか、どうして前回と治療費が違うのかなど金額のことで心配することはありません。

・治療期間が延びても治療費が変わらない

矯正治療はいつ終わるのか明確に提示できません。その方の年令、歯並び、骨格形態、治療への協力度などによって治療期間が大きく変わるからです。

いつ治療が終わるのかわからないことは患者さんにとって大きなストレスです。更に治療期間が伸びることで治療費が増え続けることはさらなるストレスを患者さんに与えることになってしまいます。トータルフィーシステムでは予定治療期間が過ぎたとしても追加の治療費がかかりません。

3.トータルフィーシステムのデメリット

治療費が変わらないことが逆にデメリットにもなります。また、医院によっては治療費が含まれている範囲が異なり、保定期間中の費用が含まれていないことなどもありますので注意が必要です。

以下のような場合患者さんには不利に働きます。

・治療期間が短くなっても治療費は変わらない

予定治療期間より短い期間で治療が終了したとしても、治療費は変わらず安くなることはありません。

・予定使用装置を使用しない場合でも治療費は変わらない

めったにありませんが、歯の動きによっては装置を治療計画に入れておいても使用しないことがあります。その場合、見積もりに入っている装置費用の分は無駄になってしまいます。

4.処置別払い制度のメリット

・治療期間に応じた治療費になる

治療の難易度が高い場合や患者さんの協力が得られにくい場合、一番大きく変わるのが治療期間です。そのため、各患者さんの状態に応じた治療期間が治療費へと反映されます。

早く治療が終わればその分治療費が安くなっていきます。

5.処置別払い制度のデメリット

・矯正治療費の全体がわかりにくい

処置別払い制度は矯正治療費が大まかな範囲でしか分かりません。事前に費用を準備をしておきたい場合などに少し不便に感じるかもしれません。

・通院するたびに費用がかかる

矯正治療は長期間におよびます。治療を始める段階では何回通院する必要があるのかは担当医でも分かりません。通院のたびに治療費がかかると、毎回少しずつではありますが治療終了までと考えると総額では大きな金額が発生しますし、一体いくらになるのか不透明なまま治療が進行します。

6.当医院の治療費算定について

当医院では患者さんごとに見積もりを出すトータルフィーシステムを採用しています。

患者さんごとに治療の難易度や使用する装置等が変わります。そのため、治療期間や使用する矯正装置などに応じて患者さんごとに矯正治療費用の総額を提示しています。

また、準備矯正治療の場合は永久歯への生え変わりが終わるまでの経過観察期間の費用、本格矯正治療の場合は保定治療期間(歯並びを安定させる治療期間)2年の費用が含まれています。

トータルフィーシステム医院側の最大のメリットは「こちらが納得行くまで治療を進めやすいこと」にあると思っています。

治療の終盤は細かいかみ合わせを整える作業になりますが、患者さんからしたら何が変わっているのかが分かりにくい期間になります。処置別払い制度の場合、大して変わらないのに処置料がかかり続けることに不満を覚える方もいらっしゃいます。トータルフィーシステムの場合、「費用は変わらないからもう少し調整させてください」とこちらがお願いしやすいことが最大のメリットと感じています。


矯正治療費の算定や支払い方法は病院によって様々です。ご不明な点がありましたら、矯正相談時などに遠慮なくお聞きください。

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